たそがれのイギリスでCANDY SHOP:高校生3人組

ご無沙汰しました。Tさんがハネムーンから帰ってきたと同時に、T子さんが2週間以上のお休みに入ったり、天然のEちゃんが9月に突然やめたりとかで、この2ヶ月は波乱の連続でした。

 

Eちゃんなんですが、昨年の11月から始め、やっと仕事を覚えてくれて、9月から1人で仕事を任せるようシフトを組もうとしていた矢先に、悲しメールが届きました「やめたい」。とういうことで、急遽、スタッフの募集をし、3人新しい高校生の男の子が入ることになりました。3人三様で、びっくりすることもたまに。

 

まず、B君、彼は実は7月から始めたのですが、休みばっかしで、9月まで、半分は休み。で、Tさんが休みに入る9月末は休まないように言ったのですが、何とこの間、自分のシフト(週一の土曜日)を3回も休むことに。何か大学の下見とかグチャグチャ言っていたけど、あきれたの一言です。しかし、彼、休みたいけど稼ぎたい。頼んでない日(日曜日)に勝手に来たり(彼いわく私が頼んだ)、土曜日は早く来て、早く帰ろうとしたり。シフトを日曜に変えた後も、頼んだ時間より遅く来たりと、かなり勝手。自分が休みたい日は、他の日に変えて欲しいとか、もうもう最近の子は〜

でも仕事は、まあまあで、やる気満々とはとても言えないけど、お釣りの間違えもないので、合格点(時間になるとすっ飛んで帰ります)。

 

土曜日、B君の休みが多すぎるということで、C君が代わりにシフトに入りました。彼はすごく大人しくて、まったくしゃべらない子ですが、覚えも早く最低限のことはちゃんとやってくれるので、期待の星だったのです(B君より一つ下の学年)。ですが先日、2週間の休みの後(彼も2週間の休み)、お給料の明細を渡したところ、「これなに?」「お給料の明細よ」「僕のお給料、これより多いはず」「えー、先月がこれこれで、今月がこれこれよ」「お給料、1度も振り込まれていない」「???」でも、そんなはずないんです。ちゃんと振り込んでるから。C君の持っていたカードから振込先の詳細と彼が最初にくれた詳細を照らし合わせたら、なんとまったく違うじゃないですか。「貴方がくれたのは、何なの?」答え「わからない」。こんな大切なこと間違えるなんて、店で働くの大丈夫なのかな?次の週にどうなったか聞いたら、解決したとのことで、安心したけど。

 

最後のA君は、週末ではなく水、木と学校の後に車で店に来て働いてくれています。すでに、週末は他のカフェで2年も働いていて、今もそこにいます。将来は、お医者さんを目指す秀才で。自信まんまん。最初は、レジのミスがあったけど、その後は、ものすごくお客さん受けが良くて。幾度かおほめのお言葉をいただきました。時には、そこまでしなくてもいいんじゃないの〜と思ってしまうこともあるけど、そこが彼のいいとこなんですね。毎回、お家の人とか近所の人に少しのお土産をお店で買っていきます。先週は一緒に住んでいる85歳のおばあちゃんに少しのお菓子を買っていきました。おばあちゃんは、お店に来たいけど、お歳で来れないとのこと。彼の優しさはそんなところからきているんですね。「いつも働いていていつ勉強するの?」って聞いたら、少し考えて「いつかな?」「僕は、ストレスになることはしないんだ。だから医学部に行くための勉強がストレスだったら、それはしない。無理しないで勉強しているんだ。」う〜ん、さすが秀才!!でも、ちょっとそそっかしいので、私が帰る前にいつも「店の鍵もってる?」って聞きます。じゃないと店しめられないんで。

 

これからクリスマス、男3人組に頑張って欲しいです。

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たそがれのイギリスでCANDY SHOP:ルイーズ

9月になって、スタッフの入れ替わりもあり(これはまた後ほど)、忙しい上に、来週からはベテランのTさんが、ハネムーンで2週間の休みに入るため私にとっては地獄の始まりです。

 

ところで、9月は新学期。新しいユニホームを着た生徒たちが新しい友達と店にガヤガヤやってきます。楽しそうに店を見て、長くいる割に少しのお菓子を買って、嬉しそうに帰っていきます。当店の小さな常連さん、ルイーズも今年から小学校に入り、店には来なくなりました。2、3年前くらいから週一でお父さんといつも二人で、来店いただいていました。お父さんが「5つだけだよ」と言うと、ルイーズがものすごい速さで「これとこれとこれ」とP&Mの箱からスイートを選びます。普通、小さな子は選ぶのにすごく時間がかかるのですが、彼女は速断です。こちらとしてはとても助かりました。いつもおしゃれなで、よくプリンセスドレスを着ていて、パーティーにでもいくのかと思ったら、そうじゃなくて普段の装いだそうです。そんなルイーズも成長とともに、とても女の子らしくなり、速断選びも少し変わり、よく考えて5つのスイートを選ぶようになっていました。例えば、大きいものを5つ選ぶとか。ルイーズとは対照的に、お父さんは何かさびしげな感じで、「失業でもしていて奥さんが働いているのかな?」何て憶測していました。

 

そんなルイーズも夏休み中にはほとんどお店に来なくなり、旅行または、引越?とか思っていたのですが、ある日、Tさん(ハネムーン)が私に、ルイーズの両親は離婚していて、お父さんと週に一度しか会えなく、当店に来るのはその面会の日だったこと。そして、夏休み中は、お父さんはルイーズにまったく会えなく、小学校に上がって当店にも来なくなったというお話をしてくれました。そうか、だから悲しいオーラがお父さんから漂っていたのですね〜 なっとく。

 

ルイーズが、またいつかお友達とお店に来てくれるのを楽しみにしています。

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たそがれのイギリスでCANDY SHOP:盲導犬協会のチャリティー

去年と今年2年続けて盲導犬協会にチャリティーとして店のお菓子を寄付しました。夏に、チャリティーイベントのお祭りがあって、その景品にお菓子が使われます。

で、今年はそのお礼に、盲導犬たちがお店に挨拶に来てくれました。

 

とてもりりしいですね、うちの犬とは大違いです。

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たそがれのイギリスでCANDY SHOP:個性的なお客様

イギリスもやっと暑くなってきました。店も冷房入れているのですが、どうしても、くっついてしまう飴とかあります。チョコも溶けないか心配だし... イギリスも気温が30℃以上になるといろいろ問題ですね。この暑さのなか、クリスマス注文の締め切りも、もうすぐなんて、嫌になります。

 

お店の常連さんたちも皆元気そう。ゾディアックマンも暑くなって、かなり臭いということです。幸いなことに、私が働いている時には来ません。T子さんがお気に入りで、彼女の日にしか来ないのです。私が接客するお客様にも個性的な方がいます。その一人、いつも「エキストラストロングミント」を買われるおじいちゃん、歯がほんとんどなくて、何言っているか全くわからない。最初の時は、自分の口からミント出して、見せてくれて、それで初めて買いたいものがわかりました。律儀にも、前回のシワくちゃになった紙袋を持ってきて、それに入れてくれと頼まれました。それ以降、いつも同じものを3ポンドお買い上げいただいております。最初は、なんか小汚い感じとの印象だったのですが、昨日よく観察してみたら、何とおしゃれなおじいちゃんだったんです。ビーズが付いた黒の野球帽、真っ赤なジャンパー(これもなんか光ったものが飾りに付いていました)、黒のTシャツに、とっても大きなゴールドの玉と星の形のような色をしたネックレスを2つ。つい、「素敵なネックレスですね」と言ってしまいました。お返事いただいたのですが、全く何言っているのかわからず、チャリティーショップというのだけ聞き取れたので、そこで買ったようです。

 

これからは、彼のファッションにも気をつけて、接客させていただきたいと思っております。他にも、まだまだ、心に残るお客様がいらっしゃるので、また次回、紹介させていただきます。

 

 

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たそがれのイギリスでCANDY SHOP:お札編

楽しい2週間の夏休みから帰ってきました。心もリフレッシュで、常連さんから、「しばらくいなかったわね〜」なんて言われて、「私のこと覚えていてくれてるんだー」などと少しホロリときました。久しぶりのお店は、品薄で、店はやや汚め。そのため、各問屋さんへの注文に追われ、そろそろクリスマスの注文の締め切りも迫っているのに気付き、やることは山積みになっています。やれやれ....

 

ところで、今回、日本に少し帰って気づいたのですが、紙幣がとてもきれい。どのお札も綺麗で新札みたい。それに比べ、イギリスの紙幣は、とても汚いです。使っている材料が違うのかもしれないけど、ぐちゃぐちゃだったり、コインはべとべとしていたり、お札にはよく数字が書いてあって、どう見てもメモの代わりにしている感じ。日本だったらお札にメモるってあまりないですよね。まー白いとこがなくて書く場所もないけど。で銀行に行く前に、お札を一生懸命に引き伸ばしたりするんですけど、時にはあまりにひどい状態のお札を渡され、拒否したくなるようなのあります。お客様、くれぐれも、お札で鼻とかかまないでください。きたないので。

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たそがれのイギリスでCANDY SHOP:さらに後味の悪い話の続編

前回お話しした常連さん、やっぱり、先週の土曜日にご夫婦で険し顔つきでいらっしゃいました。残りの85gをもらいにたいと言われましたが、はっきりお断りいたしました。何もお買い上げされないでお帰りになりました。とても悲しい結末ですが、もしこれを受け入れたら、次に何をクレームされるかわかりません。それに、もう、まともにお二人の顔見れないのが正直な気持ち。これでよかったんだと思います。

たそがれのイギリスでCANDY SHOP:さらに後味の悪い話

前回、常連さんの買ったキャンディーが家に着いら半分だったというクレームのお話をしましたが、それには続編があります。

2年以上も来店いただいている中年のご夫婦なのですが、1ヶ月くらい前に奥様が300gお店でお買い上げ頂いた品が、家で測ったら150gだったという話。丁重にお詫びして残りの分を差し上げました。どう考えても納得いかなかったのですが、そう言うこともあるかと思って、気を切り替えることにしました。その後も3回ご来店いただき、1回目はご主人と息子さん、2回目はご夫婦、3回目は先週奥様お一人でいつもの2品を200gずつお買い上げいただきました。正直、あのクレーム以来少し見る目が変わってしまっていたのですが、それも少しづつもとにもどりつつありました。ご夫婦の接客は最近Eちゃんがして、今回も、Eちゃんが奥様に200gを2袋お渡しました。私も少しご挨拶程度のお話をし、奥様は店を後にしたのです。その日は、週末にしては、とても静かで余裕で接客ができました。Eちゃんも帰り、そろそろ店仕舞いの支度をしようとしていた時、あの電話が鳴りました。

「もしもし⚪︎⚪︎店です」「私、Tだけど(奥様の名前)、今日買った品のうち一つ、家で測ったら115gしかなかったのよね。200g分払ったんだけど。今度来たら足りない分ちょうだいね。」「はっ?」

うそでしょ?2度目?1度目は納得いかなかったけどきっと2度はないと思って対応したのに。奥様には、こんな事が2度起こるなんて変で理解に苦しむとはっきりいいました。また、この電話で、1度目もこちらのミスでないこともはっきりしました。300gが150gになっていたとのクレームですが、この差は一目でわるものです。特にその日は、珍しくもきっちり300gだったのを明確に覚えているのです。

では、なぜこのようなことをするの?2年も何も問題なくご来店いただいていたのに、この1ヶ月で2度もなんて。それもいつも奥様一人でご来店いただいた時のみ。ご主人も承知しているのか、していないのか?いつも礼儀正しい方なのに、どうしちゃったんでしょうか?ふと、頭に浮かんだのが精神的な病気。たとえば更年期障害とか認知症。認知症にしては若すぎるけど。ほんとうに、気持ち悪いですー

明日、もしかしたら奥様足りない分取りにいらっしゃるかもしれません。正直、私が働いている時に来てほしくないですよ。でも、最近、ずっと私がいる時にしかこないんですよね。ゾー

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